原因と対処法が知りたい。
こんなお悩み解決します。
芝生の土が固くなる原因としては以下の3つが考えられます。
- 芝生の植え付け時に土作りをしていない
- 毎日の通路になっている
- 植え付け数年後で根の行き場がなくなっている
芝生の土が固くて困ったときの対処法は4つあります。
- エアレーションで土壌改良
- 根切りを試してみる
- 微生物入りの目土で土を柔らかくする
- 剥がして土を耕し元に戻す
このような方法で芝生の土が固くなった部分を少しでも改善することは可能です。
芝生は土が固いと育ちにくく、芝生の密度を上げるための匍匐茎も伸びにくいので密度がなくスカスカの芝生になってしまいます。
芝生の土が固いとお困りの方へ我が家が実践してきた対処法紹介します。
関連記事:芝生のエアレーション道具おすすめ5選【我が家が使ってきたもの】
この記事の信頼性
我が家は芝生をはじめ、ガーデニング歴20年を超えましたが、いつも超手抜きでできる芝生とガーデニングの経験談を発信中。
自宅の庭がテレビのCM撮影舞台として使われたことあります。
お花のアンバサダーも務めさせていただいるガーデニング好き一家です。
専門家とは違うお話もあるかもしれませんが、これが経験談です。
目次
芝生は土が固いと育たない
芝生は土が固いと育ちが極端に悪くなります。
なぜなら、芝生は地下に根を20センチ以上も伸ばして張り巡らせて育つ植物だからです。
芝生の土が固いと根の行き場がなくなり、やがて根が伸びなくなります。
その状態になると今度は芝生の芽を出す匍匐茎も伸びなくなり、結果スカスカの芝生になったり禿げてきたりします。
芝生は植え付け時に20センチから30センチ掘り下げて土を耕し有機肥料やバーク堆肥をいれてふかふかの土を作っておく必要がありますが、それでも数年すると固くなってくる部分も出てきます。
芝生がうまく育たない時はほぼ土が固くなっていることが多いのも経験談です。
芝生の土が固くなったら改善する方法もありますので、紹介していきます。
芝生の土が固くなる原因
芝生の土が固くなる原因としては以下の3つが考えられます。
- 芝生の植え付け時に土作りをしていない
- 毎日の通路になっている
- 植え付け数年後で根の行き場がなくなっている
上記のような原因に心当たりがありませんか?
一つでも当てはまればそれは芝生の土が固くなっていることが考えられます。
芝生の植え付け時に土作りをしていない
芝生の植え付け時には20センチから30センチ土を掘り起こして耕す必要がありますが、この必要性を知らずに植えてしまった場合は芝生1年目から育ちが悪く、目地すら埋まってこないということもあります。
芝生は根を深く張って育つ植物なので土が固いまま植えてしまうとほとんど緑のじゅうたんにならないままということもあります。
毎日の通路になっている
芝生は毎日踏みつける場所、特に家族が通路として同じ場所を毎日歩く場所などはあっという間に土が固くなって芝生の成長が悪くなります。
しばらくすると通路になる部分が禿げてきたりということよくあります。
これは、踏みすぎて土が固くなって芝生が育ちにくくなった証拠です。
例えば、野球場などを見てもわかりますが、外野手の守備位置に当たる場所などはずっと試合中同じ場所を踏みつけるので芝生が禿げていたりしますよね。
その現象が、家庭でも日常歩く場所には起こります。
芝生植え付け数年で根の行き場がなくなっている
芝生の植え付け前にしっかり土作りをしても、数年経過すると根も深くびっしりと地下に張り巡らされるので地面は固くなってきます。
植え付けから3から4年は毎年きれいな芝生だったのに、その後密集してこない芝生になってきた場合などは経年による根つまりや土が固くなってきたサインです。
こんな時でも対処法はありますのでいかに解説していきます。
芝生の土が固くなった時の対処法
芝生の土が固くなったの時の対処法は4つあります。
我が家でもいずれも試してみたことありますが、それなりには効果はあります。
芝生の現状を見て、作業量など総合的に判断して実践してみてください。
エアレーションで土壌改良
芝生の土が固くなった時に一番良く耳にするのはエアレーションです。
エアレーションは芝生の上から専用の道具を突き刺し穴をあけて土の通気性を良くし、さらに穴に土を入れることで根が活性化されるというもの。
エアレーションには2つの道具、ローンスパイクとローンパンチがあります。
ローンスパイクは穴をあけるだけの道具ですが、ローンパンチは穴をあけて固くなった土をかき出してくれるものになります。
どちらがおすすめかというとローンパンチです。
やはり固くなった土をかき出してくれ、1センチ程度の穴が空きますのでそこへ目土を入れて土壌改良につなげます。
比較的安価でもありますのでローンパンチはぜひ導入してみましょう。
より深くの土まで掘り起こすならバロネスがちょっとお値段しますが効果的です。
関連記事:芝生のエアレーション道具おすすめ5選【我が家が使ってきたもの】
関連記事:芝生のエアレーションの適切な時期とやり方【20年の経験談で解決】
微生物入りの目土で土壌改良
エアレーションは効果的ですが正直体力勝負になってきます。
体力に自信のない方は、近年、目土として芝生の上からまくだけで微生物が芝生の下の土壌まで改良してくれるという、優れものがあります。
自然応用化学さんから発売されている「まくだけで芝生が蘇る目土」というものがあります。
目土に微生物が配合されており、その働きで土壌改良できるものです。
爆発的ヒットのようで、どこのホームセンターに行っても専用のコーナーに大量に販売されていますのでチェックしてみてください。
土の色が真っ黒なので、散布後はしばらく芝生が黒っぽく見えますが、自然となじんできます。
ネット販売でも送料無料で1,000円前後で手に入るのでおすすめです。
剥がして耕す方法
芝生の土が固くなった時に劇的に改善するなら、今の芝生を一度剥がして土作りをし直してから剥がした芝生を植えなおすという荒業もあります。
エアレーションなどでは見られないほど劇的に改善できますが、作業は半端なく大変になります。
芝生を剥がすのはスコップ1本ででき、30センチ四方くらいに切れ目を入れて斜めにスコップを差し込みてこの原理で持ち上げると芝生は簡単にはがせます。
その後土を耕してから剥がした芝生を元に戻すのですが、根が長く伸びているので植えた時に凹凸が激しくできやすいので、根をそろえてみるなりの調整は必要です。
根切りも有効
芝生の土が固くなった時は根詰まりを起こしている場合も考えられます。
そんな時は、エアレーションも有効ですが、根切りもかなりの効果はあります。
芝生の上からスコップや芝生用のカッターで芝生の根を切っていきます。
20センチから30センチの間隔で切っていくと効果的ですし、さらに縦横と切るのも効果的なのでおすすめです。
根切りの後は目土を入れて水やりを忘れずに。
エアレーションと同じで、芝生の根が一時的に日光に当たるので素早く目土を入れて保護してやる必要があります。
スコップでも可能ですが、専用のローンカッターならかなり楽ですよ。
芝生数年経過したら更新作業も有効的
芝生の土が固くなる前に、年1回更新作業としてサッチング、エアレーション、目土などを施すことも有効です。
芝生の更新作業は毎年桜が咲くころに、サッチング→芝生の低刈り→エアレーション→目土の順にやりますが、毎年この作業をすることによって芝生の土が固くなるのを防ぐ効果もあります。
芝生の更新作業については以下の記事で詳しく説明していますのでご参考に。
芝生の土が固くならないための対策
芝生の土はいくら対策しても固くなる時はなります。
かといって芝生の上を歩かないようにするのも本末転倒です。
芝生の土が固くならないためにおすすめの対策は、日常通路になっている場所やよく踏む場所はアプローチや飛び石などを設けてしまうことです。
上記の画像が我が家の玄関前ですが、アプローチを設けることで自然と人はその上を歩くようになり、芝生の土が固くなり禿げてくるのを防げます。
芝生の庭のアクセントにもなるので是非DIYしてみてはどうでしょうか?
関連記事:芝生の根止めの作り方【知ってるだけでお手入れ楽々】
初めての芝生は土作りがすべて
芝生の土が固いと育ちが悪くなるということと対策を経験談で紹介してきましたが、始めて芝生を植える方にお伝えしたいことがあります。
芝生の植え付けはワクワクしますが、土作りはできていますか?
20センチから30センチ掘り返して耕してふかふかの土を作る。
正直大変な作業になりますが、最初に苦労するか後でスカスカの芝生に悩むかです。
しっかり土作りはしてから植えましょう。
具体的な芝生の土の作り方は以下の記事をご参考に。
参考記事:芝生の土の作り方【初めての方・失敗した方必見】全ては土で決まります
まとめ
芝生の土が固くなる原因と対策について我が家の経験に基づいたお話をしてきました。
芝生の土が固くなる原因としては以下の3つが考えられます。
- 芝生の植え付け時に土作りをしていない
- 毎日の通路になっている
- 植え付け数年後で根の行き場がなくなっている
芝生の土が固くて困ったときの対処法は4つあります。
- エアレーションで土壌改良
- 根切りを試してみる
- 微生物入りの目土で土を柔らかくする
- 剥がして土を耕し元に戻す
ぜひ対策して密集したきれいな芝生を楽しみましょう。