芝生の管理方法として鳥取方式というものがあります。
ガーデニングとして自宅に芝生を植えておられる方には、あまりご存じない方も多いかもしれません。
私が「超手抜きの芝生管理法」として20年前に紹介した内容と基本的な考え方や管理方法は同じです。
鳥取方式と言われる芝生管理は、私の過去に紹介している記事を読んでいただければ分かりますが、超手抜きの芝生管理法です。
鳥取方式は芝生はテフトン芝という横への繁殖力の強力な成長力のある芝生で、コストや手間をかけずに簡単に芝生を管理しましょうというものです。
私の紹介しているのは高麗芝ですのでその違いだけです。
読んでみると、少しだけ芝生に対する意識が変わるかもしれません。
テーマはより簡単に、芝生へのハードルを低くして普及させることです。
このことは私もずっと20年来推奨してきましたので、芝生の管理に困ったときに参考にしていただければ少しだけ元気が出るかもしれません。
この記事を書いている私は芝生を20年前に植えて超手抜きの管理で維持してきました。
ホームページから話題になってテレビCMの撮影舞台にも我が家の芝生の庭が採用されたことあります。
経験側でお話ししますので、面倒な細かい事は無視です。
間違っていることもあるかもしれませんが20年の経験話はヒントになる事も多数あるかと思いますので、お付き合いくださいね。
超手抜きの芝生管理法の管理者です.
目次
芝生の鳥取方式という管理方法ご存じですか?私の考えと基本同じです
鳥取県と言えば芝生の産地でもあります。
そこで、取り組みされているプロジェクトに鳥取方式という商標登録もされている、芝生の管理方法があります。
主に、公園や学校の校庭などを低コストで手間をかけずに普及させようというものです。
facebookなどでも紹介されています↓
芝生の鳥取方式とは
鳥取方式とは?
公式サイトには以下のように紹介されています。
屋外での遊びやスポーツをするのに転んでも痛くなく、怪我の心配も無い天然芝生は、思いっきり動き回れるので、土のグラウンドよりずっと楽しい。
グリーンスポーツ鳥取が考える
「芝生」とは
種類を問わないで草や芝を
頻繁に刈って出来上がった
転んでも痛くない絨毯のような形状
特に子供にとって一番身近にある広場(プレイグラウンド)は学校(保育所、幼稚園を含めて)の校庭であり、身体を動かす楽しさと基本動作を覚える貴重な場所であり、この校庭を芝生化する意義は大きいと考えている。
校庭や近所の公園などの広場(プレイグラウンド)には、ゴルフ場や競技場のように隅々まで手入れされた高度な芝生は必要ではないと考えており、年間維持管理経費が㎡あたり20円~150円程度の芝生を導入することを提案しています。この場合の維持管理は、芝刈り(刈りっぱなし)、施肥、灌水が中心で、原則として除草や薬剤散布は一切行いません。
施工に関しては特殊な場合以外は暗渠排水や土壌改良などは必要ないと考えます。その代わり、勾配をつけることで表面排水を確保することができ、さらに低予算での芝生化が可能となります。
もちろん、利用内容・競技レベル・利用頻度が高度になるとグラウンド造成費や芝生の維持管理費も高くなりますが、「鳥取方式」ではそれぞれのケースに応じて最適な造成法と維持管理内容を選択して提案しています。維持管理で全てに共通しているのは芝刈り・施肥・散水を中心としており、芝刈りは刈りっぱなし,「草抜きをしない、除草剤を使わない」ことです。
NPO法人グリーンスポーツ鳥取サイトより引用
芝生の鳥取方式とは基本的には公園や校庭などを簡単に手間をかけずに芝生化しましょうというものです。
芝生の鳥取方式のポイントは?
芝生の鳥取方式の内容を読んでみてどう思われましたでしょうか?
単に、校庭や公園を芝生化するためのもの?
芝生を自宅に植えている方に感じてほしいポイントはまとめると以下の通りです。
- 校庭や近所の公園などの広場には、ゴルフ場や競技場のように隅々まで手入れされた高度な芝生は必要ではない。
- 芝生の維持管理は、芝刈り(刈りっぱなし)、施肥、灌水が中心で、原則として除草や薬剤散布は一切行わない。
- 芝生の維持管理で全てに共通しているのは芝刈り・施肥・散水を中心としており、芝刈りは刈りっぱなし,「草抜きをしない、除草剤を使わない」こと。
少しチェックポイントが長い文になってしましまいたが、読んでみてどう思われますか?
私が常々このサイトでお話ししていることよく似ていませんか?
もう少しポイントを整理して分かりやすくしてみますと以下の3つのポイントになります。
- 芝生には完璧な手入れは必要ではない。
- 芝生管理は基本芝刈りだけ。
- 草抜きはしない。
このことを芝生の鳥取方式の芝生管理から掘り下げてみたいと思います。
芝生の鳥取方式その1 完璧な手入れは必要ではない
芝生の完璧な手入れは必要ではない?
こう言われると驚くかもしれません。
現実として、公園やキャンプ場など普段訪れているところの芝生をよく見てみましょう。
遠目からにはすごくきれいに管理されているように見えます。
でもそれは、しっかり芝刈りをされているので雑草も目立たないだけで、目を皿のようにして見ると雑草もありますし、凹凸も枯れているところもあります。
しかし、実際滞在するしてみても綺麗で気持ちいいと感じます。
プロが使用するゴルフ場のグリーンや野球場、サッカー場は雑草ひとつない完璧なグリーンです。
それを、自宅では目指す必要などないのです。
過ごしてみて、きれいだと感じれば十分ということです。
このことは以下の記事でも紹介しています↓
芝生の鳥取方式その2 芝生管理は芝刈りだけ
芝生管理には、雑草対策、エアレーション、エッジング、目土など、こだわりだせばキリがありません。
鳥取方式の芝生管理では、芝生の管理は芝刈りだけです。
この方法も私の過去の記事でも何度もお話ししている事です。
芝生管理の基本は芝刈りだけです。
どんなに手間をかけた芝生管理をしても、芝刈りをしなければ綺麗になりません。
逆に芝刈りさえやっていれば何とかなるとの考えです。
このことは20年芝生を手抜きながらに維持してきた私も大賛成ですし、ずっと推奨してきました。
このことは以下の記事でも紹介しています↓
芝生の8月のお手入れは芝刈りのみ!芝生を楽しむことがメインです!
芝生の鳥取方式その3 草抜きはしない
芝生の雑草は一番気になるものであり、一番頭を悩ませているものかもしれませんね。
鳥取方式では草抜きはしないという考えです。
このことも、私の過去の記事でたくさん紹介していますが、芝生で雑草を制するのです。
草抜きの代わりに芝刈り機で雑草は刈り取る。
これで十分綺麗にできるのは、私も20年していて感じていることです。
これには、完璧を求めない事を受け入れないとダメです。
それでも、芝刈りで雑草を一緒に何度も刈り込んでいくと雑草が芝生の繁殖に負けていくのは事実です。
このことは以下の記事でも紹介していますのでご参考に↓
芝生の雑草と共存するという考え方もありです!雑草もまとめて管理!
雑草は芝生で制すべし!田んぼの畦の雑草対策に芝生が使われている
芝生は特別なものではなく日常だという事です
芝生は西洋の国に行けば普通にすべての家庭の庭に植えられていますし、公園も、道路わきのスペースも芝生です。
土の地面がむき出しや、無機質にコンクリートで埋められていることは少ないです。
何度も海外へ行っておられる方は感じているかもしれません。
私自身、大学生の頃のイギリス留学から始まり、30回以上は海外へ行っています。
いつも感じるのは芝生の普及です。
海外、特に西洋文明の入っている国では芝生はもう日常当たり前のものですし、実際の庭をよく観察すればゴルフ場みたいに完ぺきではありません。
いい意味での適当感で芝生と共存する生活を楽しんでおられます。
アメリカ映画を見てみてください。
必ず、芝生の庭のある家が舞台として出てきます。
それは特別なことではないですし、実際に行ってみれば普通にある住宅街の風景です。
まとめ
日本にも芝生が普及してきましたがまだ、西洋の国の比ではありません。
日本には芝生は特別なもの、一部のガーデンニングのマニアものという考えもまだあるようです。
実際に管理してみると最低限の管理だけでもなんとかなるものです。
芝生の文化自体がないので、ノウハウを知らないだけで挫折する。
または、完璧を求めすぎて挫折する。
ほとんどの方が、そうかもしれませんね。
情報社会では芝生に関する、こだわり過ぎた情報は溢れています。
ネットで検索すれば方法はいくらでも出てきます。
その多くがこだわり過ぎです。
鳥取方式を展開されている団体とも私の考え方は基本同じです。
芝生は特別なものじゃないのです。
普通に、公園に、校庭に、自宅に植わっていて簡単な手入れで維持できるものなんです。
一読をおすすめします↓
今回は鳥取方式という芝生管理と普及のことを例にして紹介しましたが、少しでも参考にしていただければ芝生管理が苦痛でなくなるかもしれませんし、それは私の願いでもあります。
たかが芝生で長文失礼しましたが、本当に伝えたい事です。
20年目から私がずっと紹介してきた内容とほぼ同じ内容が鳥取方式では紹介されています。
私が先だなんて馬鹿なことは言いません。
少しでも、芝生が日本の文化に根付いて普及することが一番の願いです。
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