結論からお話ししますと、芝生を目地張りすると逆に高くつきます。
なぜなら、芝生の目地の部分に与える目土代の方がはるかに高くつくからです。
一般的には、芝生の目地張りは少ない苗で広い面積に植えられるから安くつくといわれていますが、我が家が試してみたら反対でした。
皆さん、芝生代だけを計算して目土代を考えていないから目地張りの方が安くできると思うのかもしれませんね。
この記事では、芝生の目地張りとベタ張りをした場合の費用を試算していますのでご参考にしてくださいね。
この記事の信頼性
我が家は芝生のお手入れ歴20年を超えましたが、いつも超手抜きでできる芝生のお手入れで実践中。
テレビのCM撮影舞台として我が家の庭が使われたことあります。
専門家とは違うお話もあるかもしれませんが、これが経験談です。
関連記事:芝生の張り替え方【生えてこないなら張り替えてみよう】
目次
芝生の目地張りは意外と高くつく?
芝生は目地張りが一番お得に植えられると、ホームセンターのPOPも専門家のサイトでも紹介されています。
しかし、我が家の経験ではベタ張りといって目地を空けずに植えた方が安くできます。
なぜなら、目土代を計算していないからです。
単純に芝生代だけであれば、目地張りが安くつきますが、実は目地に入れる目土を計算するとすごく高くつくのです。
なので、芝生の目地張りは安く植えられるというのは、違うというのが私の意見です。
目地張りとは
上記画像の通り、芝生の目地張りは芝生の苗の間を3センチ程度目地を空けて植える方法です。
ホームセンターでも、芝生の業者サイトでも目地張りは安く植えられるのでおすすめと言われています。
なぜなら、目地を空ける分1セットの苗で広い面積に植えられるからです。
目地は上手く手入れすれば数か月で埋まりますし、春に植えれば夏には全面緑の絨毯が完成します。
ベタ張り
ベタ張りはその名の通り、目地を空けずに芝生の苗を切れ目なく並べていく方法です。
目地を空けないので1束で貼れる面積は少なくなります。
メリットは植えてすぐ緑の絨毯の完成という事になります。
ベタ張りと目地張り費用を試算してみた
芝生のベタ張りと目地張りにかかる費用を試算してみました。
芝生を植えた事のある方なら分かるかもしれませんが、芝生を植えるには目土が必須ですので芝生の苗代+目土代が本来必要な費用です。
1束(1㎡用)の芝生には30センチ×37センチ程度の苗が9枚入りを1束としてで販売されています。
- ベタ張りでは
30センチ×37センチ=1.11㎡×9枚=9.99㎡
- 目地を3センチ開けると
33センチ×40センチ=1.32㎡×9枚=1.18㎡
1束あたり、0.87㎡多く張れることになります。
例)
- 20㎡の庭をベタ張りすれば
20束必要
- 目地張りすると
20㎡÷1.18=17束必要
20㎡で3束も差が出てきました。
目土
3センチ開けると1束に73センチ×幅3センチ×高さ2センチ=430ml×9枚分=3.9リットルの目土が必要です。
という事は、、、
20㎡なら78リットル必要です。
目土14リットル入りが900円程度しますので、それが5.5袋必要となり、4950円も目土代だけで目地張りは多く必要となります。
結果、芝生3束を節約するために目地植えすると、目土代が4950円もついてしまうという事です。
芝生は1束600円程度でホームセンターなら販売されていますので、4950円ー1800円=3150円
目土代を考慮すると、ベタ張りの方が3150円もお得に芝生を植えることができます。
この目土代計算していない人多いです。
関連記事:芝生の庭をDIYしたら費用はいくらかかる?【我が家の費用大公開】
芝生はベタ張りが一番お得で綺麗にできる
芝生の目地張りは間隔をあけて植えるので一見お得に安く芝生を植えれると思いがちですが、前項で試算した通り、ベタ張りの方が安く済みます。
理由は、目土が大量に必要な事にあります。
景観も目地張りは目地が埋めるまで土が露出してよくないです。
一方で、芝生をベタ張りすると目土は芝生の表面に薄くかけるだけで済むので、目土が少なくて済みます。
さらに、芝生をベタ張りすれば植えてすぐに緑の絨毯が完成しますし、目地が埋まるまで待つ必要もないのでメリット大です。
実は先日我が家の一部を張り替えしましたが、ベタ張りで行きましたよ。
以下がその画像ですが、いきなり緑の絨毯の出来上がりです。
芝生の目地張りは目土が大量にいる
芝生の目地張りは目土が大量に必要だという事を前項でも述べましたが、両方を試してみて初めて気づきます。
芝生に目地を空けると、目地の面積に加え芝生の厚み分の高さまで目土が必要になります。
芝生の苗でも暑さは3センチ程度ありますので、目地の面積×3センチほどの容量がベタ張りと比べると必要です。
我が家では目土はトラック単位で大量購入しましたので目土代は気にならないレベルでしたが、ホームセンターで袋単位で購入するとなると大きな出費です。
初めて芝生を植える方はこの事を十分知っておいたほうがいいですよ。
目地張りは目地が埋まるまで時間がかかる
芝生を目地張りすると、目地が埋まるまで時間はかかります。
我が家の経験則では、4月から5月に植えた芝生の目地が埋まるのは早くて梅雨明け頃から夏です。
3か月程度は目地が目立つ芝生で過ごすことになりますし、土の状態や芝生の生育状態によってはもっと時間がかかる場合もあります。
もし目地張りで植えるなら3センチ以内の目地をおすすめしますし、それ以上空けると芝生1年目のシーズンで目地が埋まり切らない可能性があります。
芝生が一番きれいな季節に目地が目立って景観を奪われるのは避けたいですね。
初心者こそ芝生の貼り方はベタ張りで
我が家の経験上、初心者の方ほどベタ張りをおすすめします。
芝生のベタ張りの方が費用が安く済むという理由以外に、植えてすぐに緑の絨毯が出来上がる楽しみと自信がお手入れを継続するモチベーションになります。
芝生のお手入れは、いかに継続できるかが勝負です。
なので、植えてすぐ目地も目立たない芝生の庭があれば、お手入れのやりがいも出てきますね。
芝生を節約したいと思って目地張りしても、それ以上に目土代がかかるという事を初心者の方は覚えておきましょう。
何より、手間もベタ張りの方がかかりません。
芝生の目地張りは意外と高くつく?まとめ
芝生の目地張りは意外と高くつくという経験談をお話ししてきました。
ほとんどの方が必要な目土量を計算していないからです。
例えば20㎡の庭に芝生をベタ張りすれば20束の芝生が必要ですが、3センチ空けた目地張りなら17束で済むます。
しかし、芝生の目地張りは目土代がそれ以上に必要となり、結局節約した芝生代以上に費用がかかります。
そして、景観もベタ張りが綺麗なのは言うまでもないですよね。
初心者の方こそ芝生はベタ張りで植えることおすすめします。
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